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2024年10月よりTBS日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」がスタートしました。現代の東京と1950年代の長崎の端島(軍艦島)を舞台にした物語です。
ドラマに出てくる端島(軍艦島)は当時そこに生活する人々の様子が見事に再現されています。ドラマの地、端島へ行ってみたいと思われた方も多いのではないのでしょうか。
当時、日本で最先端の生活レベルを誇った端島(軍艦島)も1974年には無人となり、日本初の鉄筋コンクリート住宅や小学校、炭鉱施設はとり残されました。それらの廃墟化は急速に進み、「緑なき島」といわれたこの地も今では植物が生い茂る様子が見られます。
現在、軍艦島へは5つのクルーズ会社を利用すると一般人でも上陸可能です。それぞれツアーに特徴がありどこにするか迷ってしまいますが今回は、あえて、「やまさ海運」をおすすめする理由をあげてみました。
軍艦島とは
端島は海底炭鉱で栄えた、もともと小さな岩礁の島でした。明治23年に三菱が島を買収し、90年間のうちに7回埋め立てて今の形状(東京ドームの1.3倍)となりました。島はコンクリートで囲まれ、日本初の鉄筋コンクリートアパートが立ち並ぶその姿は軍艦「土佐」と似ていることから軍艦島と呼ばれるように。その狭い土地には昭和34年に人口のピークとなり5300人が住んでいました。エネルギー革命により石炭から石油に移行し、ついに1974年、閉山、無人島となります。
2015年世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」に登録されています。
軍艦島への行き方は
軍艦島へは認可を受けた5つの運航会社を利用することで上陸が可能になります。
運行会社はこちら
ただし、長崎市の条例で風速5m/秒以上、波高0.5m以上、視程500m以下のときは上陸不可となります。
それぞれ特徴がありますのでホームページなどで比べて選ぶのも楽しいものです。その中でも筆者が選んだのは「やまさ海運」です。結果、とても良かったのでおすすめポイントを以下に記します。
やまさ海運おすすめポイント
乗り場が長崎港でアクセスがいい
長崎港の大波止ターミナルが受付場所兼乗り場となっています。長崎駅からは歩いて15分、あるいは路面電車で1番系統崇福寺行きで大波止電停で降りてください。そこから歩いて5分です。
福岡から高速バスに乗って長崎市内に入られる方は、大波止バス停で降りると大波止ターミナルまで歩いて5分です。
車の方はターミナル前の県営駐車場に止めることができます。
ターミナルの1階にはコインロッカーがありますので大きな荷物は預けましょう。同じく1階にやまさ海運の受付窓口がありますのでそちらで同意書記入と料金支払いをおこないます。受付の方は丁寧に説明してくださいます。早い順に乗船するので早めに桟橋の方へ並んだ方がよいです。おすすめの席は2階の席(特に右側)と1階の室外の右側だと思いました。右側に座ると三菱造船場のドックや世界遺産構成資産のひとつ「ジャイアント・カンチレバークレーン」、伊王島、高島などをみることができます。船内ではそれらの説明もしてくれますよ。
室内は軍艦島の歴史を説明したモニターを見ることができますが、いざ外の写真を撮るときは窓が無い方がよいですから個人的には外がおすすめ。季節によっては寒すぎるので室内がいいかな。
大型で揺れが少なく安心
225人収容可能な「マルベージャ号」。船酔いが不安な筆者は揺れの少ない大きな船の一択。
当日の天気は曇りで風速3m/秒でしたが、全く揺れはかんじませんでした。 船内にトイレと飲み物の自動販売機があります。
収容人数は多いが3班に分けて説明してくれた
受付の時に3つの班に分けられていることを説明され、下船の順番が決まっていました。軍艦島見学コースは第1~第3の見学広場があるため班ごとに見学広場で重ならないように調整されていました。
1班に1人ガイドがつき、島の説明をしてくれます。当時の島の様子や、残された建物の説明はわかりやすく驚かされることばかり。滞在時間は1時間ほど。
ちなみに島内はサンダル、ヒールでの上陸禁止です。傘類も使用禁止なので、雨の日はレインコート、晴れの日は帽子が必要です。船内に麦わら帽子が用意されており、自由に使うことができます。
1周してくれる
島内見学を終えると、軍艦島の周りを右回りと左回りと計2週してくれました。帰りは左側に座ると軍艦島を見ながら日本語の説明を聞くことができました。反対周りの時は中国語の説明となります。
早割がある
通常の乗船料金から予約時期によって以下の早期割引が適用されます。
一般(15名未満の個人)のお一人様料金
乗船料金 | 長崎市施設使用料・ 軍艦島上陸料 | |
大人 | ¥4500 | ¥310 |
中・高生 (ご家族同伴の場合は乗船料が10%OFF) | ¥4500 | ¥310 |
小学生 | ¥2250 | ¥150 |
早割はないですがじゃらんで予約もできます。(じゃらん独自の割引あり)
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さいごに
軍艦島のことは以前から知っていましたが、中まで入って見れるわけでもないから上陸はしなくても…と思っていました。しかし、実際行ってみると軍艦島独特の異様さや空気感を感じることができとてもよかったと思います。70年前はそこに5000人の人が住み日本の最先端の技術をもって石炭を掘削していた。島民のテレビ、冷蔵庫、洗濯機の保有率はほぼ100%。(当時の日本の平均保持率は7.8、2.8、20.8%)。日本初の鉄筋高層住宅に日本初の屋上菜園。煌びやかすぎる故に、荒波に削られ、雨風に崩されていく今の姿に余計に1950年代の端島の栄華に想いを馳せます。
もし迷われているなら早めに行くことをおすすめします。いつ崩れ落ちてもおかしくない建物群。特に、日本初の鉄筋コンクリートアパートの30号棟は余命半年といわれています。今でも島の外周の4分の1ほどしか見学できませんがそれでも十分満足することができました。
上陸証明書
長崎港に到着して下船時に上陸証明書をいただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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