福岡県の南東部に位置するうきは市は筑後川が流れ、耳納連山を臨む筑紫平野が広がった農業のさかんな地です。
見晴らしの良い平野を走っているといくつもの果樹園に遭遇します。のどかな田園風景と筑後川河川敷の花々を見ながらのドライブはそれだけで気分が上がります。
福岡市内より車で90分ほどで行くことができるうきは市のおすすめスポットをご紹介しますね。
筑後吉井・白壁の町
筑後吉井エリアは、江戸時代に宿場町として栄え、明治以降は木蝋生産や酒造業などで吉井銀と称された特異な金融活動で資力を蓄えた商人の町として繁栄しました。明治の初期までに3回の大火に見舞われ、人々は土蔵造りなどの家構え、家造りに工夫を凝らし、火災から家を守りました。その後、この地域の約250軒の建造物が国指定重要伝統的建造物郡保存地区に指定され、今でもその景観を残し、旧豊後街道に見事な町並みが現存しています。毎年春に開催される「筑後吉井おひなさまめぐり」の時期には多くの人が訪れます。
福岡県観光WEBクロスロードふくおか
※建物について
種別:重要伝統的建造物郡保存地区
市営の駐車場は500台完備でなんと無料だから散策も時間を気にせずゆっくりできます。
白壁交流広場駐車場はこちら↓↓↓↓↓30台ほど止められそうです。
観光会館土蔵の方へ止めると白壁ホール(うきは市文化会館)と隣接しており、350台駐車可能の駐車場となっています。
観光会館土蔵(くら)

吉井観光案内所です。昔は酒蔵だった建物だったそうです。このように白壁の建物を利用したお店が点在しており、どんなお店と出会えるかワクワクします。
まずは観光会館土蔵で情報収集しましょう。スタッフの方がおすすめポイントを教えてくれますよ。パンフレットや地図をいただき散策スタートです。
こちらでは吉井町のおみやげなども販売しています。
観光会館土蔵
福岡県うきは市吉井町1043−2
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
白壁通り

吉井地区の筑後吉井伝統的建造物群保存地区に指定され大正期の町並みが形成されています。
豊後街道であった現在の国道210号線は大正時代には蒸気機関車が走っていたそうです。ロマンを感じますね。
江戸時代に城下町久留米と天領日田を結ぶ宿場町として栄え、筑後川の恩恵により発展、農産物の加工などで得た富は「吉井銀(よしいがね)」といわれ銀行業も営み経済の最盛期を極めていきました。
明治の大火を契機に草葺から耐火性のある瓦葺の白壁の土蔵造りへ、富を競うように建て替えられました。
さて、観光案内所土蔵から散策開始すると、すぐに白壁の町並みにであえます。春の晴れたうららかな日の散策。タイムスリップしたよう!!
平日ということもあってあまり人も多くなく、この町に巡らされた水路に流れゆく水のようにまた、私の時間もゆっくりとながれていきます。
古民家を活かした店やギャラリーが点在しており、どれもおしゃれ。ただ平日訪問のデメリットとして店休日のところもあって次回のお楽しみとなりました。
3月は雛祭り、4、5月はこいのぼりをみることができます。

鏡田屋敷(かがみだやしき)

この建物は、吉井の重厚な町並みのなかでも、現存する唯一の屋敷型建造物です。(屋敷型建造物とは家屋の周囲を庭園、土蔵、塀で囲んだものです)
鏡田屋敷パンフレットより
もともとは郡役所の官舎だったそうです。明治後期には郵便局長の佐藤氏、昭和初期に籠田氏が居住し平成3年にうきは市への寄付となり整備されました。正面部分は幕末に建てられ、背面の座敷や2階部分は明治期に建てられたもの。2階から眺める耳納連山の美しいこと。庭園も美しく秋の紅葉は素晴らしいと想像できます。



入館無料でボランティアのガイドの方が丁寧に説明してくださいます。
(ランチを迷っていたらランチ情報まで教えてくださいました。残念ながら定休日でしたが。)
居蔵の館(いぐらのやかた)
この建物は、うきは市吉井町の重厚な町並みを形成した土蔵造りのなかでも、完成度の高い代表的な居蔵家のひとつです。明治末期に建てられ、大正初期に改築されたもので、精蝋業で財をなした大地主の分家として銀行経営に携わっていた当主一家が移り住んだものです。戦後、しばらく空き家になって荒れていましたが、平成8年度に国土交通省街並み環境整備事業により、土地、建物の購入及び保存修理事業を実施し、広く見学者に公開することとなりました。
うきは市HPより
こちらも入場無料でボランティアの方のガイド付き!!
製蝋業で栄えた松田家の分家であり、福岡銀行設立の際に前身となる銀行も経営していた一家が住んでいたところです。ひとつひとつの造りが豪華でずっと見ていられます。
玄関を入るとこの土間の広さと梁の大きさや多さにびっくり。地震に耐えられるように設計されているそうです。

大黒柱は高さ8mで男柱と少し細くて面が丸く削られている女柱とがあります。夫婦円満にという願いが込められているらしいです。上の写真の手前左が男柱。その奥が女柱。



それはそれは大きなお屋敷で敷地面積は400坪。こんなに見ごたえ抜群で、ガイドまでしていただけるなんて訪問する価値ありですね。
居蔵の館(いぐらのやかた)
福岡県うきは市吉井町1103−1
見学料:無料
営業時間:10:00~16:30(最終入館16時)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
CURRY くまばち

古民家を改装したスリランカカレーのお店。店内は明るく女性一人でも気兼ねなく入れます。
レアのポークステーキは表面の焼き色と中のピンク色がきれいでカレーの色も相まって食欲爆上がり。
カレーは1辛を食べてみました。ちょうどよい辛さでした(家庭のカレーで例えると中辛くらい?)。スパイスの香りよくターメリックライスととてもあいますよね。ポークステーキは柔らかくてしっとりしておいしいです。かつ、薄くスライスされているので食べやすかったです。



CURRY くまばち
福岡県うきは市吉井町1377−1
営業時間:11:00~15:00(LO.14:30)
17:30~21:00(LO.20:30)
不定休 日曜日はランチのみ
最新情報はCURRY くまばちinstagram
浮羽稲荷神社

泣く子も黙る赤い鳥居が92基。山に沿って並ぶ様は圧巻。山の緑と空の青に赤い鳥居のコントラストが目を引きます。車で上まで登っていくことができ、駐車場もあります。
開運の神の三柱が御祭神で、ご利益は商売繁盛、五穀豊穣、交通安全、酒造・健康・寿命長寿、学問と成人。
なんだかすべてにおいて開運しそう(笑)。さらには稲荷神社からの眺望がすばらしく気持ちがよいです。
少し歩くとさらに上に手作りの展望台があります。

道の駅うきは
「みんなが好きな道の駅BEST」で9年連続1位の道の駅うきは。
現在(2025年4月)は改修工事中のため仮設店舗での営業となっていますが、さすがフルーツ王国の道の駅。
イチゴだけでもたくさんの品種があって、ジャム用から贈答用まで揃っていました。
新しい道の駅うきはの完成が楽しみです。

よかもんいちご研究所 Yokamon1-5Lab

こちらはもともとイチゴ農園でイチゴ狩りも楽しめる「よかもんいちご」さんのカフェ。
瞬間凍結させたイチゴを削った「よかもんいち氷」。これはイチゴ5品種から選べるんです。甘酸っぱいイチゴに甘いホイップと練乳が美味。
「くものうえのいちごかき氷」はフワフワの氷に甘いホイップが上にかかっており、そのトップに君臨するフリージングイチゴ。さらにそこから甘酸っぱいイチゴシロップをかけて食べるのです。イチゴ農園だからできるイチゴ贅沢仕様メニューがたくさん。と思いきやコーヒーもこだわっていてとてもおいしかったです。聞くと、イチゴに合わせたオリジナルコーヒーをつくったらしいですよ。
カフェの建物もかわいらしいし、店内から見る大きな窓の外には畑。その向こうはJR久大本線があり、ときおり赤い電車が通っていくのが田舎らしくてとてもよい。



よかもんいちご研究所 Yokamon1-5Lab
福岡県うきは市浮羽町三春2495-2
営業時間:13:00 ~16:00 (L.O. 15:30)
定休日 : 月曜日・金曜日
道の駅原鶴ファームステーションバサロ

また、道の駅に寄り道です。こちらは地域の特産品販売に加えて、道路向かいの畑には春は菜の花、夏はひまわりを見ることができますよ。今の時期(4月下旬)はこいのぼりも泳いでいます。

肉のみずた屋

朝倉市やうきは市では馬刺しを販売しているお肉屋さんが多数あります。
こちらの馬刺しはコスパも味も最高!!値段が2種類ありますがお店の方のおすすめはなんと価格の低い方!!
それだけ自信をもって販売されているのがわかります。値段は日によって違うとは思いますが、筆者が購入したときは100g880円。遠方ならと氷を入れてくださいました。当日食べるならスライスしていただけます。
本当に安い方でもおいしかったです。幸せ晩酌となりました。


いかがでしたか。うきは市は、どこか懐かしくてほっとする町。地元の方たちもとても親切で、お尋ねするといろいろなことを教えてくれる温かさがあります。
忙しい毎日からちょっと離れて、のんびり過ごしたい方にはぴったりの場所です。四季折々の風景と味覚が楽しめるので、何度訪れても新しい発見がありますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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