梅雨明けして夏本番。お出かけも楽しくなる季節です。暑い夏には涼しいところへ。車で1日まわって楽しめる見どころいっぱいのスポットをギューっと詰め込みました。充実した1日になりますように。
今回は熊本県小国と大分県玖珠をまわります。筆者は福岡在住ですので高速道路利用で2時間弱。行きは日田ICでおりて、帰りは玖珠ICからのって帰りました。では、さっそくご紹介しますね。
鍋ヶ滝
こちらの滝はお茶のCMで有名なった場所。駐車場から水場の方へ下りていくとひんやりとした空気とともに滝つぼに落ちていく爆音が聞こえてきます。現れたのは水のカーテン圧巻です。そして、見どころは滝の裏にまわっていけるところ。滑りやすいので注意です。光が当たった苔もとても美しくマイナスイオンに包まれとても癒されました。
完全予約制になっているのでご注意を。予約は当日でも可能です。
web予約はこちら→ASOおぐに観光協会
坂本善三美術館と鉾神社
美しい緑と古民家風の趣のある平屋の建物に目を惹かれ思わず車を止めました。鍋ケ滝へ行く途中にあります。小国出身の坂本善三画伯の作品を展示している美術館です。坂本画伯は「グレーの画家」と呼ばれており世界的な評価も高い抽象画家です。ここは日本で唯一の全館畳敷の美術館です。
伺った日は「プロダクツで作る善三展」という企画展があっており、通常は写真不可ですが「今日はいいですよ」ということでラッキーでした。地元のものづくりのプロが坂本画伯の作品をオマージュしてさらに新しい作品を作り上げていくというものでとてもおもしろく鑑賞しました。
小国杉に囲まれたこの美しい美術館の隣には鉾神社があり、趣のある茅葺の楼門とご神木の夫婦杉に「すごーい」と声がでてしまいました。あとでわかったのですが、幹回りはそれぞれ6.4m、5.7mで推定700年、小国の天然記念物に指定されているそうです。
坂本善三美術館
住所 :熊本県阿蘇郡小国町黒渕2877
電話 :0967-46-5732
営業時間:9:00~17:00(入館は30分前まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始(12月29日―1月3日)、展示替え臨時休館
入館料:一般 500円(400円) 大学生・高校生 400円(320円) 中学生・小学生 200円(150円)
手打ちそば優心
お昼ご飯は小国の蕎麦とまいりましょう。こちらはそば10に対して小麦粉1の外一そばとなっています。
店内は小国杉をふんだんに使われており明るくお洒落です。ミシュラン掲載店とありお客さんがひっきりなし。予約がおすすめです。写真は鴨南そば。鴨が程よい焼き加減で柔らかく風味があり、ネギとカリカリのエノキ、ツルツルの蕎麦と相性抜群。出汁まで全部、飲み干しました。お客さんが途絶えない理由がわかります。ちなみに筆者は予約なしで入ってしまったので、平日でも45分待ちでした。いや、待っててよかったと思える味でした。
手打ちそば優心
住所:熊本県阿蘇郡小国町宮原1635-5
電話:0967-46-2839
営業時間:ランチ 11:00~15:00 ディナー 18:00~21:00
定休日:日曜夜、月曜日
小国両神社と三水神様福巡り(宮原一番街)
さあ、パワースポットへ。食事の後は腹ごなしに歩きます。まずは高橋の宮と火の宮を祭った小国両神社へ。小国は本当にどこに行っても大きな杉が出迎えてくれます。例にもれずこちらも大杉がご神木。
こちらの両神社は江戸時代には「富くじ」を買うところができる神社でした。当時は飢饉が多く農民は両神社の賽銭を借りて生活をしており、商人もまたこれをもってお参りして商売を行っていたということです。これは「福銭」と屋ばれています。湊屋の橋本順左衛門は福銭を持ってけやき水源の水神様に自然の恵みの感謝を→両神社に天下の太平と商売繁盛を願いを→鏡ヶ池の恵比須様に日々の感謝を伝えるために毎日参っておりました。ある日、吉夢を見たこの男は「富くじ」を買うと一番くじを引き当てて小国のために石畳を作ったそうです。そこは今でも「富くじの道」とよばれています。
現在でも福銭をいただけます。鏡ヶ池水神様、けやき水神様、静川水神様を参ってスタンプを集めると、5円玉の福銭をいただく(借りる)ことができますよ。
3か所とも本当に水が澄んでおり鏡ヶ池は神秘的でした。水が湧き出ているのを見ることができます。
スタンプが集まったら宮原一番街の5店舗で福銭と交換できます。筆者はマルサン児玉酒店さんで交換しました。
小国水神様巡り
小国宮原一番街 小国両神社参道沿い
所要時間 30分程度
北里柴三郎記念館
2024年の小国町の大ニュースといったら北里柴三郎博士の新千円札の発行でしょう。この話題のスポットに立ち寄らない手はありません。
館内は北里博士の功績や実際に使われていた数々の道具などを見ることができます。
貴賓館の2階から見る涌蓋山はいつ見ても癒してくれる風景です。地域のために私費で作った図書館も見ものですよ。今さら、北里柴三郎って何した人?って聞きづらい人はぜひ行ってみてください。正義感強く、自分の意思を貫く博士の生き方も知ることができます。
ここにも小国の夫婦杉がありました。博士が自ら手植えしたものだそうです。
北里柴三郎記念館のレポートはこちら
北里柴三郎記念館
住所 : 〒869-2505 熊本県阿蘇郡小国町北里3199
電話 :0967-46-5466
開館時間 :9:30~16:30(年中無休*年末年始除く)
入館料 :一般・大学生600円 高校生450円 小中学生350円 小学生未満無料
ジャージー牧場カップル
そろそろ甘いものが食べたい時間帯。ジャージー牧場直営の喫茶店「ジャージー牧場 カップル」さんへ。濃厚なソフトクリームは疲れを癒してくれます。ログハウス風の店内はとってもかわいいけど、天気が良い日は外のテラスが気持ちが良いですね。
ジャージー牧場カップル
住所:熊本県阿蘇郡小国町西里2053-204
電話:0967-46-5838
営業時間:9:00~17:00 / 9:00~18:00(土日祝)
店休日:木曜日(祝日の場合は営業)
伐株山頂展望台
ジャージー牧場カップルを出たらそのまま国道387号線を北へ。福岡へ帰るための高速玖珠IC方面に向かいます。その前に伐株山頂展望台へ行きましょう。伐株山はふもとから見ると山頂がまっ平らで本当に切り株のように見えます。”童話の里玖珠”らしくその形にもいわれがあります。昔、大男が村人に頼まれ、大きな大きな楠を3日かけて切ったということです。あの山頂まで車で行けるなんてとても楽しみです。山道は少し狭いところもありますが気を付けて運転していけば大丈夫です。
なんということでしょう。
こんなに広い山頂ってなかなかないです。一面の草原と空、下を見れば玖珠の町と水を湛えた水田がパッチワークのようにみえます。”ハイジのブランコ”といわれるブランコと、”KIRIKABU HOUSE”といわれる無料休憩舎があります。ここは持参した食べ物などを持ち込んで絶景をみながら休憩できる場所なんですよ。
KIRIKABU HOUSE 展望休憩舎 伐株山 住所:大分県玖珠郡玖珠町山田
席数 20席(5テーブル×4脚、カウンター4席)
開館期間:3月~11月
開館時間:午前8時~午後6時(11月は午前8時から午後5時)
閉館期間:12月~2月
悪天候の日は開館時期でも閉館することがあります
竹やぶ
”玖珠に来たら竹やぶ”の持ち帰り専用の鶏料理屋です。鶏が新鮮だから刺身でも。ズリ刺しや肝刺し最高です。鶏のタタキもはい優勝。唐揚げや焼き鳥も熱いうちに食べたい。いや、これがジューシーで家で食べても美味しいんです。
竹やぶ 玖珠本店
住所:大分県玖珠郡玖珠町戸畑1209-1
電話:0973-73-8641
営業時間:9:00~19:30
定休日:水曜日
最後に
中々充実した日帰り旅行になったと思います。最後は竹やぶさんに寄ったので、夜ご飯も心配なしですね。
北里柴三郎記念館で菊芋焙煎チップのおつまみが夜ご飯になりました。
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