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長崎精霊流しとは?
長崎の夏の夜、鐘の音と爆竹の響きが交差する中、色鮮やかな船がゆっくりと街を進む——。
それが「長崎精霊流し」です。
毎年8月15日、お盆に亡くなった人の魂をあの世へ送り出すため、遺族や仲間が手作りの精霊船を引きながら市内を練り歩きます。船には提灯や花、故人の好きだった品々が飾られ、名前とともに祈りを込めて送り出されます。
静かな慰霊の儀式……と思いきや、実際の現場は想像をはるかに超える迫力。爆竹の音はまるで雷のように鳴り響き、炎の火花と煙が夜の空気を揺らします。初めて訪れた人は、その音と熱気に圧倒されるはずです。

2025年の開催日程・場所・アクセス
開催日:2025年8月15日(金)
時間:夕方17時頃から21時ごろまで
場所:長崎市中心部(思案橋~県庁坂~大波止周辺)
特にゆめタウン夢彩都前に近くなるほど最後の花火や爆竹を使い切る傾向があります。
アクセス:JR長崎駅から徒歩10分、路面電車「大波止」電停すぐ
当日は市内各地で精霊船が出発し、夜遅くまで鐘の音と爆竹が絶え間なく続きます。
車道は通行止めや交通規制が敷かれるため、公共交通機関の利用が必須です。
見どころと写真スポット
精霊流しの見どころは、何と言っても船そのもの。
大小さまざまな精霊船が、色鮮やかな提灯や花で飾られ、家族の祈りを乗せてゆっくりと進む光景は胸に迫ります。船首には家紋や故人の趣味を象徴する飾りが施され、見ているだけで故人の人生が伝わるよう。
写真を撮るなら、薄暮の時間帯がおすすめ。夕焼けと街灯が交じる青い時間に、提灯の光が最も美しく映えます。大波止や思案橋付近は迫力満点の撮影ポイントですが、人混みが激しいため早めの場所取りが必要です。
初めて行く人が知っておきたい注意点
爆竹の音対策
想像以上の大音量。耳栓を持参するか、せめて耳をふさげる準備をしておくと安心です。小さなお子さん連れなら特に注意。

帰りの電車ではライブ帰りの耳になってたな
服装
爆竹の火花や煙が飛ぶため、薄手の長袖・長ズボンがおすすめ。足元もスニーカーが無難です。



サンダルとスカートは爆竹が中に入ってくることあり(経験有)
混雑・交通規制
市内中心部は大規模な交通規制が敷かれます。車での来場は避け、公共交通機関を利用しましょう。終了後も駅周辺は混雑するため、時間に余裕を持って。



ただでさえ長崎は運転が難しいといわれているから、中心地から離れたところに停めて電車やバスで行くのがおすすめ
初めての人へ 豆知識
精霊船を出すのは初盆の家庭だけ
精霊流しは中国文化の影響が大きい
爆竹は中国では魔除けの意味がある。無事に西方浄土へ送るために鳴らしている。
掛け声は「どーい、どーい」(ナムアミダブツが訛ってさらに省略されたもの)
個人で出すのはなかなか経済的負担も大きい。(船代だけでなく、おそろいの法被、爆竹、担いでくれた方へのお礼等)
そのため葬儀社や町で共同で船を作る。(もやい船)よって巨大なものが多い。地元の権力者や金持ち、ヤ〇ザなどの船も大きい。
長崎の男は爆竹を箱で鳴らせてなんぼ
爆竹は国内の年間消費量の半分がこの一日で消費される。
周辺で立ち寄りたい観光・グルメ
観光:平和公園、出島、眼鏡橋、中華街 グルメ:長崎ちゃんぽん、皿うどん、カステラ、角煮まんじゅう
精霊流しの前後に立ち寄れば、長崎の文化や食も一緒に楽しめます。
長崎の観光スポット(ふくろーポスト)
まとめ
長崎精霊流しは、爆竹の迫力や華やかな船に圧倒されるだけでなく、そこに込められた祈りの深さを肌で感じる行事です。2025年も8月15日に開催され、初めての人でも一度は見てほしい夏の風物詩。
事前に交通や注意点を把握して、安全に、そして心ゆくまで堪能してください。
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